ネコと魚の間には

不器用人間がまっすぐに生きるために日常の出来事に考えを巡らせるブログ

木を見て森を見ず

海が近くにない都心から少し離れた街で育った僕だが、豊かな自然環境で第一に浮かぶのはサンゴ礁の海だった。環境問題に関心を持つようになった高校の修学旅行でオーストラリアのグレートバリアリーフに行けて本当に感動したのを覚えている。それは非日常空間ゆえの感動だった。

しかし、幼い頃から身近にあった豊かな自然は山だった。夏休みには渓流で泳いだり、秋には祖父のもつ畑の腐葉土を採るため、近くの山に行き腐葉土集めの手伝いをした。それが僕の思い出の自然の風景だったんだと思い出した。

大学生になり、環境サークルで啓発活動の取り組むようになったのだが、心と言葉に説得力にずっと自信が持てないままだった。もし当時にもっと自分の経験を掘り起こしていたら、地に足のついた活動になっていたんだろうか。

 

神去なあなあ日常三浦しをん著)」を読んだ。林業に若者が増えているとも聞く。環境保護だけでなく産業や生活の一部としての山をもっと知りたくなった。いや間伐材云々を論じる前によく知っておくべきだったと思う。

 

業界人として注目しているのは、クリーン・ウッド法が施行され、違法伐採の木材が流通できなくなることだ。実効性への課題が指摘されるものの着実な運用がなされるようにすることが、行政マンの腕の見せ所ではないだろうか。

 

 

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)